見里瑞穂

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私のお尻とローラーすべり台

痛い。とても痛い。座るというこの動作ひとつとっても、いつもお尻がどんなに重要な役割を担っているのかひしひしと感じる。私のお尻がこんなに可哀想なことになった原因、それはローラーすべり台だ。子供の頃、こんなにわくわくした遊具があっただろうか。通常のすべり台は、階段を上る労力に対し、滑るのは一瞬だ。見合わない。しかし、ローラーすべり台は通常のすべり台より長いものが多く、更にローラーの振動が加わることで、よりアトラクション感覚で楽しむことができる代物だ。街中の公園ではなかなかお目にかかれない珍しさにも惹かれる。滑っておきたくなるのだ。今日、見つけてしまったのだ。それを。そして、思った。滑りたいと。海を左手に見ながら滑り降りるのは、さぞ気持ちが良いだろうと。滑ってみましょう、と自ら提案したのである。そして今、恐る恐る鏡で見てみたら、何ということだ。お尻に痣ができているではないか!未だかつてローラーすべり台で痣ができたことがあっただろうか。なかったはずだ。昔は、小刻みな振動にお尻を委ね、周りの景色を楽しむ余裕すらあった。それなのに、何ということだ。海を見る余裕なんて全くなく、お尻!痛い!長い!早く終われ!と心の中で叫ぶことになるなんて。みんなは「楽しかったー」とはしゃいでいたが、こちとら猛烈に痛かった!あゝ、可哀想な私のお尻。ローラーすべり台に耐えられないお尻になってしまったとは。大人になるってこういうことなのね。今日は湿布を張ってあげるからね。ゆっくりお休み。それでもきっと、また見つけたら滑りたい衝動に負けてしまうのだろう。頑張れ、私のお尻!